アップライトピアノ

消音アップライトピアノ、サイレントピアノを買って良い家とダメな家

「消音ピアノに興味がある」

「住宅事情でサイレントピアノしか置けない」

「メリット・デメリットを知りたい」

今回はこんなお悩みにお答えしていきます。

結論から申しますと、、、

消音ピアノを買っても良い家は「日中は普通のピアノを演奏できる環境」

消音ピアノを買わない方が良い家は「基本的にピアノの音が出せない環境」です。

では詳しく解説して良いきます。

消音ピアノ、サイレントピアノとは?

消音のピアノ、サイレントピアノとは、簡単に言うと、アップライトピアノやグランドピアノと言った「アコースティックピアノ」「生のピアノ」「本物のピアノ」に電子ピアノ機能を付属させた製品です。

普段は普通のピアノとしても使えます。また、消音機能を使えば、ヘッドホンから音を出すことができるピアノです。

正しい使い方としては、日中は普通のピアノとして練習や演奏を楽しむ。夜間などは、近隣の方、同居家族などへの配慮として、消音モードで練習や演奏を楽しむ物です。

消音ピアノ、サイレントピアノのメリット

消音ピアノ、サイレントピアノのメリットはもちろん音をヘッドホンから出すことによって、周辺への音の問題を解決してくれることです。

時間を問わず練習できるので、大人のピアノ愛好家などには大変重宝されています。

また、機種によってはヘッドホンから出せる音はピアノの音だけではなく、キーボードやシンセサイザーの音も出せたり多彩な機能を備えている物もあります。

消音ピアノ、サイレントピアノのデメリット

消音ピアノ、サイレントピアノにはデメリットもあります。

個人的にはデメリットの方が大きいと感じます。下記3点が大きなデメリットです。

ヘッドホンから出ている音は電子ピアノの音

消音機能を使った場合、ヘッドホンから出ている音は電子ピアノの音です。

鍵盤の動きやハンマーの動きを感知して、電子音を発する仕組みになっています。これはつまり電子ピアノと同じなのです。

消音ピアノとは、生のピアノと電子ピアノを両方使えるハイブリットピアノと言えます。

電子ピアノの音だと何が悪いのか?それは表現力に限界があります。

電子ピアノの音は、最高級の最高の状態のグランドピアノ(お値段3千万円くらい)の音を一音一音丁寧に録音した音なのです。

詳しくは別記事にて解説していますので、ご覧ください。

 

お子様のピアノのお稽古用などでしたら、生のピアノをオススメします。

値段が高い(200,000円以上)

消音ピアノは普通のアップライトピアノと比べて、価格が20万円ほど上乗せになります。

つまり結構良い電子ピアノ1台分の値段です。

置き場所があるなら、消音機能をつけるよりも、電子ピアノを一台買い増す方をオススメします。

鍵盤を叩く音、打鍵音は消せない

消音ピアノはピアノの音はサイレントにできますが、鍵盤を叩く音(打鍵音)は通常通り鳴ります。

マンションや一軒家の2階などに設置した場合は、下の部屋に「ガタガタ」と言った鍵盤を叩いている音だけは必ず伝わります。

厳密に言うと、周囲が寝静まった夜中まで演奏を続ける事は難しいかと思います。

消音ピアノ、サイレントピアノを買っても無駄じゃない家庭

消音ピアノを買っても無駄にならない家庭とは、日中は普通に演奏できる、音の苦情などはない、と言うことが条件になってきます。

具体的には下記のような住宅環境です。

「一軒家で日中〜夕方くらいまではピアノを普通に練習、演奏できる」

「日中は普通に弾けるが、22時くらいまでどうしても演奏したい」

「もともとピアノが家にあって普通に弾いていたが、子供が部活などで練習時間が夜になってしまうので」

消音ピアノ、サイレントピアノを買わない方が良い家庭

消音ピアノを買って失敗、後悔してしまう家庭環境は下記のような感じです。

「ピアノ禁止のマンション」

「日中も大きい音は出せない住宅環境」

「基本的にサイレントモードしか使う予定がない」

こう言った住宅環境の場合、消音のアップライトピアノなどを購入するよりも、ハイグレードな電子ピアノを購入した方が、絶対に満足度は高くなります。

消音モードしか使わないのでしたら、電子ピアノと変わりません。

値段は電子ピアノの方が圧倒的に安く、ランニングコスト・維持費もかかりません。

消音ピアノは基本的に1年に一回調律が必要です。普通のピアノとして使っていなくても調律は必要になります。鍵盤の動きや、ハンマーの調整などをする必要があるからです。

予算に余裕があるならピアノ専用の防音室という選択肢もあると思います。

消音機能を後付けと言う選択肢もある

現在アップライトピアノを所有していて、どうしても夜しか弾くことができなくなった場合、消音機能を後付けする事もできます。

ヤマハ、カワイのピアノでしたら、それぞれのメーカーから専用の消音器が発売されています。取り付けは自宅で調律師さんが作業してくれます。

価格はやはり20万円ほど。置き場所に余裕があるなら、電子ピアノの買い増しや、電子ピアノへの買い替えも検討できます。

消音ピアノ、サイレントピアノについてのまとめ

消音ピアノ、サイレントピアノは便利な商品です。

しかし、多くの人が勘違いしていて、ヘッドホンから出ている音は電子ピアノの音です。

昼間は普通のピアノとして使って、夜だけ消音機能を使ってヘッドホンで練習すると言う使い方がオススメです。

常に消音機能しか使えない住宅環境の場合は、電子ピアノの購入をオススメします。

今回の記事が皆様のお役に立てば幸いです。