「普通の家でグランドピアノは置ける?」
「家に入るか不安…」
「コンパクトグランドでも大丈夫?」
今回は一般家庭用のグランドピアノについての疑問を解決していきます。
内容は下記の通りです。
- そもそも置けるのか
- なぜ必要なのか
- グランドピアノの選び方
- コンパクトグランドって?
- オススメのコンパクトグランドピアノ
結論から申しますと、一般家庭でもグランドピアノを所有することは可能です。
グランドピアノは豪邸住まいとか富裕層だけのものではありません。
グランドピアノが必要だから購入するご家庭がほとんどです。
置き場所に困る場合は、コンパクトグランドピアノを検討してみてはいかがでしょうか?
6畳間なら余裕を持って設置できます。4畳半あれば演奏可能です。
では詳しく解説していきます。
関連記事:ピアノの防音・防振のオススメはスーパーセーフティインシュレーター
一般的な家庭でもグランドピアノは置ける?
グランドピアノってお金持ちの家庭しか買えないイメージがあるかもしれませんが、意外とグランドピアノを所有しているご家庭は多いです。
私がピアノメーカーで仕事をしていた頃のお客様では、下記のようなご家庭がほとんどでした。
- コンクール入賞を目指して頑張っているお子様用
- 子供部屋に設置しているご家庭
- 賃貸マンションに設置しているご家庭
- 大人の方が趣味で所有
グランドピアノは敷居が高く感じますが、皆さんが思っているよりも所有している方が多いです。
どのご家庭もお金があるから購入したというよりは、グランドピアノが必要だから購入されています。
グランドピアノが必要な理由
グランドピアノが必要な理由としては、アップライトピアノではできないことがあるからです。
- 鍵盤の構造の違いで、アップライトピアノより繊細な表現できる
- ペダルの構造の違いによって、アップライトではできない演奏法がある
- 譜面台の高さの違いによって、アップライトとは姿勢が変わる
などなど、アップライトピアノではできないことがあります。
お子様の場合は、
ピアノ教室ではグランドピアノ
自宅ではアップライトや電子ピアノ
という場合が多いです。
これだと、教室と自宅での演奏環境にギャップがあります。
また、コンクールや発表会ではグランドピアノで演奏します。
それなのにアップライトピアノを使って練習していては、実力を発揮できません。
こういった理由からグランドピアノが必要になってきます。
アップライトとグランドピアノではできることが違う。
グランドピアノでしかできない奏法がある。
アップライト練習していると、教室・ホールのグランドピアノで本領発揮できない。
一般家庭におけるグランドピアノの選び方Q&A
そんな方のために、選び方Q&A形式で回答していきます。
- メーカーは?
- サイズは?
- どこで買うべき?
- 値段・価格の相場は?
- 新品or中古?
Q.メーカーは?
一般家庭用のグランドピアノのメーカーは、
ヤマハかカワイの2択となっています。
他にもいろいろメーカーはありますが、ヤマハ・カワイ以外は選択肢に入りづらいです。
また、最近のピアノなら、ヤマハとカワイの中からどれを選んでも間違いないと言えます。
ちなみに、欧米メーカー(スタインウェイなど)は値段が高すぎるので、一般家庭向きではありません。
韓国・中国製は長く使っていくのに不安がありますので、お勧めできません。
ヤマハ・カワイは普通だからそれ以外がいいという方には、、、
強いていうならば、スタインウェイの廉価版である「ボストン(boston)」はオススメできます。高品質かつそこそこの価格です。
ボストンピアノはカワイの工場でOEM生産されています。つまり設計はスタインウェイ、製造はカワイの国内工場という感じです。ブランド価値と国産の安心感が備わっています。
サイズは?
ピアノの大きさは設置するお部屋に合わせて選びましょう。
一般家庭なら奥行き180cm以内で探すことをオススメします。
グランドピアノのサイズは、大きいほど迫力と繊細さを兼ね備えています。
しかし、狭い部屋ギチギチサイズのピアノを選んでしまうと以下の理由から後悔でしょう。
- 音が響きすぎて耳が疲れる
- 圧迫感があって長時間は辛い
- 他にものが置けない(楽譜棚など)
6畳程度の部屋に設置する場合は奥行きが180cm以内のものにしましょう。
- ヤマハ・・・C1X、C2X、C3X
- カワイ・・・GX1、GX2、 GX3
4畳半の場合、コンパクトグランドピアノが選択肢に入ってきます。
※コンパクトグランドピアノについては後ほど解説しています。
今すぐ置けるか確認したい方はヤマハHPでグランドピアノ設置をシミュレーションできます。
ヤマハやカワイなどのピアノショップにはグランドピアノの型紙を貸し出しサービスをしている店舗もあるので、設置できるか確認して見たい方は一度店舗に相談して見ましょう。
どこで買うべき?
グランドピアノは信頼できるお店で購入しましょう。
信頼できるお店とは、
- ヤマハやカワイの直営ショップ
- ヤマハ特約店の中でも大型ショップ
中古屋さんや、輸入ピアノ専門店などもありますが、目利きができない方にはオススメできません。
謎のヨーロッパ風グランドピアノを掴まされる可能性もあるので、注意してください。
値段・価格の相場は?
一般家庭用のグランドピアノの価格の相場は
税抜き価格で1,100,000円〜2,500,000円ほどです。
これは前述したヤマハC1X〜C3X、カワイGX1〜3、そしてコンパクトグランドの価格帯となっています。
上を見ればキリがないのがグランドピアノです。
一般家庭用ならヤマハ・カワイのスタンダードシリーズが最適かと思われます。
関連記事:ヤマハ、カワイの新品アップライトピアノの価格一覧を作りました
新品or中古?
一般家庭にオススメなのは予算に余裕があれば新品です。
中古は目利きが難しく、状態が悪いものを買ってしまうケースがあります。
どうしても中古くらいの予算しかない場合は、
- ヤマハ直営店の中古
- カワイ直営店の中古
都心部にしかありませんが、オススメです。
お近くのメーカーショップにいって、相談してみてください。
- 購入予算
- 希望するグランドピアノのサイズ
相談する場合は、上記2点を販売員に伝えると、提案をもらえます。
カワイの場合は全国の直営店が繋がってますので、希望する価格帯の中古ピアノを探してくれるでしょう。
または、ローンで購入する方法もあります。
分割払いに抵抗のない方で、予算的に厳しい方は、ローン決済しましょう。
コンパクトグランドピアノなら6畳間に余裕で置ける
コンパクトグランドピアノなら6畳間に余裕を持って設置可能です。実際に設置に使うスペースは2畳ほどです。
部屋に余裕があると、勉強机や本棚を設置可能です。ピアノ専用ルームにする必要がありません。
実際に子供部屋に置いたり、リビングのスペースにコンパクトグランドを設置している家庭は多いです。
コンパクトグランドピアノでも大丈夫?
一般家庭ならコンパクトグランドピアノでも大丈夫です。
小さくても大きくてもグランドピアノはグランドピアノ、アップライトとは別物と考えてください。
アップライトピアノとグランドピアノの一番の違いは「鍵盤の構造」です。
コンパクトグランドでも、大きいサイズのグランドピアノでも、使い方は同じです。
サイズが小さいからダメ!ということはありませんので、安心してください。
200万円する高級アップライトより100万円のコンパクトグランドのほうがピアノの練習には向いています。鍵盤やペダルの構造・音の出方が違うからです。
コンパクトグランドピアノでも後悔はしない
グランドピアノを買って後悔する人はサイズが大きくても小さくても後悔します。
どちらかというと、、大きいサイズのグランドピアノの方が後悔しがちです。
グランドピアノを買って後悔する理由としては、
- サイズが大きすぎて物が置けない
- 音が思ったより大きい
- 使わなくなったけど、処分が大変など
買う前に、本当に置いて大丈夫か判断するべきでしょう。
コンパクトグランドピアノおすすめ2選
コンパクトグランドピアノはヤマハとカワイから発売されています。
カワイGL10とヤマハGB1Kをご紹介します。
カワイコンパクトグランドピアノGL10
コンパクトグランドのおすすめNo. 1はカワイGL10です。
サイズ:奥行153cm/幅150cm/重量282kg
価格:1,265,000円(税込)
なぜ、次に紹介するヤマハよりもオススメかと言いますと、、、
ヤマハGB1Kよりも奥行が2cm長くなっています。2cm長くても設置場所には影響ありません。
しかし、響板のサイズはたった2cmでかなり変わります。響板のサイズが変わると音の響きが変わるので、2台並べると、差を感じることができます。
また、2cm分、鍵盤の奥行を持たせたありますので、タッチ感が大型のグランドピアノと近くなっているというポイントもオススメできる理由です。
ヤマハコンパクトグランドピアノGB1K
ヤマハのコンパクトグランドピアノはGB1Kです。
サイズ:奥行151cm/幅146cm/重量261kg
価格:1,265,000円(税込)
カワイGL10よりも奥行、幅、重量ともにコンパクトになっています。
少しでも小さい方がいい方にはおすすめいたします。
一般家庭用のコンパクトグランドピアノまとめ
今回は一般家庭用のグランドピアノ、コンパクトタイプのグランドピアノについて解説いたしました。
一般家庭でも意外と所有してる方はいらっしゃいます。
コンパクトサイズなら、6畳間設置可能ですし、4畳半でも設置可能です。
アップライトピアノではできないことがグランドピアノなら可能になります。
今回の記事が皆様のお役に立てば幸いです。